2007年07月16日
道東釣行その2 07年7月
さて7月8日釣行3日目。この日も朝2時過ぎに起床。さすがに起きるのにかなりの気合が必要だった。2時って早朝になるのでしょうか?っていうか夜でしょ!2時半過ぎに十勝地方目指して出発。予定では3時間ぐらいのドライブ。この日もN氏と京都のアングラーI氏と3人での釣行となった。6時前十勝地方の某河川中流域に到着する。
この十勝地方にはたくさんの川があり、野生化したワイルドレインボーが釣れる川があるとのこと。何週間か前にN氏が竿を出している河川で、その時は良い状況だったそうだ。
北海道の50アップのワイルドレインボー。ヒレが回復したのではなく、そこで生まれて育ったやつ。しかも湖ではなく、川の流れの中で育ったやつ。正直憧れだった。北海道に通う前までは虹鱒といえば、正直私の中ではヤマメやイワナよりは下だった。銀山湖や某川でコンディションのよい虹鱒を釣ったことはあるが、放流物が野生化した魚だったと思う。北海道でも小さいサイズのワイルドレインボーは釣ったことはある。あくまでも50アップ。50アップを夢見ていた。
今回入った川。この川に野生化したレインボーが生息している。
さっそく前回実績のあったとのポイントに入る。まずは京都のI氏が瀬頭から下流のぶっつけの深みに向かってルアーを流し込んでみる。2人で拝見していると、なんと開始30秒でロッドがしなる!しかもしなりすぎでしょ!ってほどしなっている!!上流側から瀬の中でかけていることもあり、魚の大きさに流れの速さが足されて強烈な状況だ!しかも右も左も動けない場所。なんとかうまくやり取りしN氏が少し下流側に入り、ネットイン!なんといきなり30秒で50オーバーの雄のレインボー!I氏もビックリしていたが、私もそれは驚いた。っていうか目が覚めた!う、羨ましい・・!
3人別れてそれぞれのポイントに散る。沈んだ流木の周りや、瀬の中、色々せめてみるが、バイトなし!っくーー。やっぱそう簡単には捕らしてもらえないか・・・。今日は十勝地方日中30度まで上昇するとの予報。朝の気温が安定している時間帯に1本捕っておきたい!そんな願いと裏腹に時間だけがすぎていく。
40分後I氏と合流。聞くと50オーバー1本と40センチ1本バラシとのこと。羨ましい!やっぱいるとこにはいるんだな!2本出たポイントに案内していただき、キャストを試みるも1バイトあったのみで、魚が出てくることはなかった。車で場所を移動する前に朝一出たポイントをダメもとでキャストしてみる。正直30アップでも十分という思いになっていた。
10投目、朝一出たポイントと同じ、流れが岩盤にぶつかっている深みでゴン!!!と強烈なバイト!TSS72が限界までしなる!キャストポイントは動けない場所。左に行けば流芯で、私自身が確実に流されてしまうし、右は木がオーバーハングしている。2人も私の異変に気づき駆けつけてくれるも対岸にいるので、こちら側にくるには時間がかかる。とにかく耐えて耐えまくった!途中下流に走られて万事休すかと思ったが、一か八かドラグをしめてなんとか魚の頭を上流に向けさせ、さらに耐える!絶えること数分ようやくN氏が駆けつけてくれて、ネットに収めることができた!
魚を触る手が少し震えていた。久しぶりの感覚だ。53センチの完璧なワイルドレインボー。この魚だけで、今回北海道まで来たすべてが報われた気がした。心の中が充実感と満足感でいっぱいになった。
53センチの美しいレインボー。
ヒットしたシュガーミノードリフトトゥイッチャー85。流れに強いミノーだ。ダウンでも瀬から飛び出ない
その後11時までさまざまなポイントを回るが、結果はその1匹だけだった。地元の人の話では60、70オーバーが出るそうで、あらためて北海道のポテンシャルの高さを思い知った日になったのである。ほんと、北海道の人が羨ましい!
TSS72とセルテート2500。セルテートはスプール受けカラーをBB化し、マシンカットハンドル使用にカスタムしている。
帰り道、屈斜路湖で1時間半ぐらい竿を出してみるも、ウグイの連発で本命のレインポーの顔を見ることは出来なかった。今年は阿寒湖が不調のようで屈斜路湖に来る人が多いらしく、何人ものフライフィッシャーがロッドを振っていた。こんな手付かずの雄大な湖では、フライフィッシングがかっこよく見える。
7月9日最終日、この日はフライト時間の関係で9時まで。さすがに2時起きは翌日からの仕事に差し支える。3時30分起きで、海アメポイントに1人で向かう。まあ平日だし、干潮時が4時近くだし、そんな朝早くいっても人はいないでしょ・・。4時30分過ぎに到着して海岸を見ると・・・げ!!すでに5,6人、ポイントに入っているではないか!
さっそく準備を済ませ、キャストを開始する。30分後、最初のバイトがあり、フッキングするも全然引かない。寄せてくると25cm程の海アメ・・・・。周りではポツポツ数匹ヒットしている様子。6時を過ぎた時点で誰一人としてヒットしなくなった。当然私にもバイトすらない。時間は7時をまわった。
この4日間重たいジグミノーを何百回沖に向かってフルキャストしてのだろうか。手の甲からは骨が飛び出してきそうなほど痛い。腕も肩も腰も悲鳴を上げている・・。しかしここで移動しても、時間的にすでにどうしようもない状況だ。ポツポツと1人また1人、浜をあとにしていく。その姿を見るたびに私のやる気も波と一緒にさらわれていく・・・。気づくと私以外に、おじさん1人。
残りあと1時間のところで、賭けにでた。実績ポイントを捨て、同じ海岸だが車で移動して初めてのポイントに入る。当然誰もいない。
ダメもとでキャストを再開する。着水後、いったんジグミノーをフォールし、しゃくりあげた瞬間、久しぶりの強烈なバイト!いるじゃん!!良い引きを楽しんで上がってきたのは59センチの恐ろしくファットな魚体の海アメマスだった。さらに数投目で、同じくフォールしてしゃくった瞬間またもやヒット。これまた64㎝の完璧なプロポーションの海アメだった。出来すぎである!
気合で捕った59センチ。
最後に捕った64センチ。ジグミノーのフックはすべてリセントのソルティーフック。
時刻は8時50分。まだ釣れそうな気がしたが、もう心の中は飽和状態だった。帽子を脱ぎ、海に向かって一礼して今回の釣行を終了とした。結果今回は4日間で10本の海アメを捕ることができた。
今回ジグミノーを振った時間だけでも約15時間・・。東京に帰ってから今日まで、たまった仕事に追われていた。
なんか胸が痛い・・・。寝返りがうてない・・。く・・苦しい・・。13日ようやく仕事が一段落して気が抜けたのか、ますます痛くなってきた。妻の勧めで整形外科に行ってみると、
肋骨が折れていた・・・・・。レントゲンに写った私の骨は完全にポキっといっているではないか・・。医者の話だとキャストのしすぎによる、疲労骨折だそうだ・・・・・・・。コルセットをして家に帰ると、呆れた妻の顔がいつもより恐ろしかった・・。
最終日にはどうやら肋骨が折れた状態でキャストしていたようです。どうりて痛かったわけだ。そんな状況の中2本捕りましたが・・。 完治まで4週間。
1ヶ月釣りできません。釣禁です・・・・・!
みなさんも重たいルアーのキャストのしすぎには十分注意しましょう(笑)ってか笑えないか!END
河川
●ロッド:UFMウエダ・TSS-72Ti
●リール:セルテート2500
●ライン:VARIVAS スーパートラウト アドバンス8LB.
●ルアー:シュガーミノードリフトトゥイッチャー85・蝦夷スプーン7g・Dコンタクト5㎝他
海アメ
●ロッド:UFMウエダ CPS 102 EX-Ti
●リール:カルディアKIX2500(オーシャンマークスプール・ハンドル、2BBプラス)
●ライン: FireLine XDS+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER22LB.
●ルアー:ディスタンス ヴィクセン 28g等
宿泊:ホテル楠
北海道標津郡標津町南八条西1-4-1
Tel : 0153-82-3411
女将さんはとても気さくで良い人ですし、料理も美味しいし温泉は源泉かけ流しでヌルヌルだし、とても良いホテルです。旦那さんが釣りに詳しいので、特に忠類川の情報や道東のフィールド情報を教えていただけます。道東の釣りの基地として、観光にもお勧めのホテルです。HPは当ブログのお気に入りに貼り付けてあります。
いつかまた。
この十勝地方にはたくさんの川があり、野生化したワイルドレインボーが釣れる川があるとのこと。何週間か前にN氏が竿を出している河川で、その時は良い状況だったそうだ。
北海道の50アップのワイルドレインボー。ヒレが回復したのではなく、そこで生まれて育ったやつ。しかも湖ではなく、川の流れの中で育ったやつ。正直憧れだった。北海道に通う前までは虹鱒といえば、正直私の中ではヤマメやイワナよりは下だった。銀山湖や某川でコンディションのよい虹鱒を釣ったことはあるが、放流物が野生化した魚だったと思う。北海道でも小さいサイズのワイルドレインボーは釣ったことはある。あくまでも50アップ。50アップを夢見ていた。
今回入った川。この川に野生化したレインボーが生息している。
さっそく前回実績のあったとのポイントに入る。まずは京都のI氏が瀬頭から下流のぶっつけの深みに向かってルアーを流し込んでみる。2人で拝見していると、なんと開始30秒でロッドがしなる!しかもしなりすぎでしょ!ってほどしなっている!!上流側から瀬の中でかけていることもあり、魚の大きさに流れの速さが足されて強烈な状況だ!しかも右も左も動けない場所。なんとかうまくやり取りしN氏が少し下流側に入り、ネットイン!なんといきなり30秒で50オーバーの雄のレインボー!I氏もビックリしていたが、私もそれは驚いた。っていうか目が覚めた!う、羨ましい・・!
3人別れてそれぞれのポイントに散る。沈んだ流木の周りや、瀬の中、色々せめてみるが、バイトなし!っくーー。やっぱそう簡単には捕らしてもらえないか・・・。今日は十勝地方日中30度まで上昇するとの予報。朝の気温が安定している時間帯に1本捕っておきたい!そんな願いと裏腹に時間だけがすぎていく。
40分後I氏と合流。聞くと50オーバー1本と40センチ1本バラシとのこと。羨ましい!やっぱいるとこにはいるんだな!2本出たポイントに案内していただき、キャストを試みるも1バイトあったのみで、魚が出てくることはなかった。車で場所を移動する前に朝一出たポイントをダメもとでキャストしてみる。正直30アップでも十分という思いになっていた。
10投目、朝一出たポイントと同じ、流れが岩盤にぶつかっている深みでゴン!!!と強烈なバイト!TSS72が限界までしなる!キャストポイントは動けない場所。左に行けば流芯で、私自身が確実に流されてしまうし、右は木がオーバーハングしている。2人も私の異変に気づき駆けつけてくれるも対岸にいるので、こちら側にくるには時間がかかる。とにかく耐えて耐えまくった!途中下流に走られて万事休すかと思ったが、一か八かドラグをしめてなんとか魚の頭を上流に向けさせ、さらに耐える!絶えること数分ようやくN氏が駆けつけてくれて、ネットに収めることができた!
魚を触る手が少し震えていた。久しぶりの感覚だ。53センチの完璧なワイルドレインボー。この魚だけで、今回北海道まで来たすべてが報われた気がした。心の中が充実感と満足感でいっぱいになった。
53センチの美しいレインボー。
ヒットしたシュガーミノードリフトトゥイッチャー85。流れに強いミノーだ。ダウンでも瀬から飛び出ない
その後11時までさまざまなポイントを回るが、結果はその1匹だけだった。地元の人の話では60、70オーバーが出るそうで、あらためて北海道のポテンシャルの高さを思い知った日になったのである。ほんと、北海道の人が羨ましい!
TSS72とセルテート2500。セルテートはスプール受けカラーをBB化し、マシンカットハンドル使用にカスタムしている。
帰り道、屈斜路湖で1時間半ぐらい竿を出してみるも、ウグイの連発で本命のレインポーの顔を見ることは出来なかった。今年は阿寒湖が不調のようで屈斜路湖に来る人が多いらしく、何人ものフライフィッシャーがロッドを振っていた。こんな手付かずの雄大な湖では、フライフィッシングがかっこよく見える。
7月9日最終日、この日はフライト時間の関係で9時まで。さすがに2時起きは翌日からの仕事に差し支える。3時30分起きで、海アメポイントに1人で向かう。まあ平日だし、干潮時が4時近くだし、そんな朝早くいっても人はいないでしょ・・。4時30分過ぎに到着して海岸を見ると・・・げ!!すでに5,6人、ポイントに入っているではないか!
さっそく準備を済ませ、キャストを開始する。30分後、最初のバイトがあり、フッキングするも全然引かない。寄せてくると25cm程の海アメ・・・・。周りではポツポツ数匹ヒットしている様子。6時を過ぎた時点で誰一人としてヒットしなくなった。当然私にもバイトすらない。時間は7時をまわった。
この4日間重たいジグミノーを何百回沖に向かってフルキャストしてのだろうか。手の甲からは骨が飛び出してきそうなほど痛い。腕も肩も腰も悲鳴を上げている・・。しかしここで移動しても、時間的にすでにどうしようもない状況だ。ポツポツと1人また1人、浜をあとにしていく。その姿を見るたびに私のやる気も波と一緒にさらわれていく・・・。気づくと私以外に、おじさん1人。
残りあと1時間のところで、賭けにでた。実績ポイントを捨て、同じ海岸だが車で移動して初めてのポイントに入る。当然誰もいない。
ダメもとでキャストを再開する。着水後、いったんジグミノーをフォールし、しゃくりあげた瞬間、久しぶりの強烈なバイト!いるじゃん!!良い引きを楽しんで上がってきたのは59センチの恐ろしくファットな魚体の海アメマスだった。さらに数投目で、同じくフォールしてしゃくった瞬間またもやヒット。これまた64㎝の完璧なプロポーションの海アメだった。出来すぎである!
気合で捕った59センチ。
最後に捕った64センチ。ジグミノーのフックはすべてリセントのソルティーフック。
時刻は8時50分。まだ釣れそうな気がしたが、もう心の中は飽和状態だった。帽子を脱ぎ、海に向かって一礼して今回の釣行を終了とした。結果今回は4日間で10本の海アメを捕ることができた。
今回ジグミノーを振った時間だけでも約15時間・・。東京に帰ってから今日まで、たまった仕事に追われていた。
なんか胸が痛い・・・。寝返りがうてない・・。く・・苦しい・・。13日ようやく仕事が一段落して気が抜けたのか、ますます痛くなってきた。妻の勧めで整形外科に行ってみると、
肋骨が折れていた・・・・・。レントゲンに写った私の骨は完全にポキっといっているではないか・・。医者の話だとキャストのしすぎによる、疲労骨折だそうだ・・・・・・・。コルセットをして家に帰ると、呆れた妻の顔がいつもより恐ろしかった・・。
最終日にはどうやら肋骨が折れた状態でキャストしていたようです。どうりて痛かったわけだ。そんな状況の中2本捕りましたが・・。 完治まで4週間。
1ヶ月釣りできません。釣禁です・・・・・!
みなさんも重たいルアーのキャストのしすぎには十分注意しましょう(笑)ってか笑えないか!END
河川
●ロッド:UFMウエダ・TSS-72Ti
●リール:セルテート2500
●ライン:VARIVAS スーパートラウト アドバンス8LB.
●ルアー:シュガーミノードリフトトゥイッチャー85・蝦夷スプーン7g・Dコンタクト5㎝他
海アメ
●ロッド:UFMウエダ CPS 102 EX-Ti
●リール:カルディアKIX2500(オーシャンマークスプール・ハンドル、2BBプラス)
●ライン: FireLine XDS+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER22LB.
●ルアー:ディスタンス ヴィクセン 28g等
宿泊:ホテル楠
北海道標津郡標津町南八条西1-4-1
Tel : 0153-82-3411
女将さんはとても気さくで良い人ですし、料理も美味しいし温泉は源泉かけ流しでヌルヌルだし、とても良いホテルです。旦那さんが釣りに詳しいので、特に忠類川の情報や道東のフィールド情報を教えていただけます。道東の釣りの基地として、観光にもお勧めのホテルです。HPは当ブログのお気に入りに貼り付けてあります。
いつかまた。
Posted by sige at 21:40│Comments(2)
│トラウト
この記事へのコメント
sigeさん はじめまして。アメ隊長と申します。
いい釣りをしましたね。地元の私でも興奮するレポですよ。
楽しまれたのは何よりです。
これでまた、道東ファンが増えましたでしょうか。
当地はシーズンごとに(真冬でも)トラウトが楽しめます。
そんなフィールドを大事にしますので、
またぜひお越しくださいね。
それにしても疲労骨折とは・・・
気持ちが分からんでもありませんが、
きっと気合が入り過ぎたのでしょうね。
どうぞお大事にしてください。
とても嬉しく読ませて頂きました。
いい釣りをしましたね。地元の私でも興奮するレポですよ。
楽しまれたのは何よりです。
これでまた、道東ファンが増えましたでしょうか。
当地はシーズンごとに(真冬でも)トラウトが楽しめます。
そんなフィールドを大事にしますので、
またぜひお越しくださいね。
それにしても疲労骨折とは・・・
気持ちが分からんでもありませんが、
きっと気合が入り過ぎたのでしょうね。
どうぞお大事にしてください。
とても嬉しく読ませて頂きました。
Posted by アメ隊長 at 2007年07月17日 07:41
はじめまして!ご覧いただきましてありがとうございます。北海道にとりつかれて12年。訪れるたびに、北海道の、道東の自然に魅了されています。東京から北海道へ訪れることは、経済的にも大変なことですが、それをも払拭する魅力があります。ほんとうに北海道の人が羨ましい限りです!!私は東京の人間ですが、いつまでも道東の自然が、そして美しい魚が残っていくことを切に願います!また秋にお伺いさせていただく予定です!真冬の川アメマスも一度やってみたいと思っていました。アメ隊長のブログも拝見させていただきます!!
Posted by KAZU at 2007年07月17日 22:50
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