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Posted by naturum at

2010年08月29日

富士登山

予想はしておりましたが、これ度までに過酷な登山になるとは・・・。

それは朝の不吉なトラブル発生から始まりました。

2時15分に弟の車に乗り込み地元を旅立ちました。前回の大菩薩嶺登頂から心拍能力を上げるべく走り込みを毎晩行い、この日は睡眠、体長ともに万全の体制での出陣です。

弟はかなり山をこなしているので余裕ですが、私と妻と息子(小5)、妹と甥っ子(小2)にとっては3770mという未知の世界への挑戦です。意気揚々と中央道を走っていると、弟が突然恐ろしいことを口にしました。

「オレ・・登山靴忘れたかも・・・」

履いてきた靴はクロックス。靴というよりはサンダルです。

上野原インターで確認したところ、自宅の玄関にあることを思い出したようです。さすがにクロックスでは登れません。急遽、弟の嫁に電話をし、八王子インターまで持ってきてもらいました。

5時に富士宮口5合目に到着。天気は最高です。ここで1時間高度調整を行い、6時20分に頂上目指しアタックを開始しました。









緩やかな坂を順調に登り、6時45分に6合目に到着。すでに眼下には雲海が広がっていました。最高の気分です。

少し休憩を取り、7時前に新七合目に向けて出発です。ここから斜面も急になり始めました。しかし皆練習の成果もあってか息も切れず順調に登って行きました。





8時15分に新七合目に到着です。さらに景色もよくなり、南アルプス、駿河湾が一望できました。まだ気分は最高のままでした。







8時30分に元祖七合目に向かって歩き始めました。歩き始めて30分後、トラブル発生が発生しました。後ろを歩いていた息子が突然「痛い!」っと大きな声をあげました。一同びっくりして息子を見ると手を抑えています。

「どうした!」と聞くと、「蜂に刺された!」!!さらに痛がります。腕を見ると蜂の針が刺さっているではないですか!きちんと長袖を着せていたのに手首のすぐ上を刺されたようです。息子の腕に口を当て毒を吸い出し、抗生物質軟膏をぬりましたが、少し腫れてきました。

この時あまりの突然の、そして予想外の出来ごとにスズメバチとか足長蜂を想像してしまいました。息子の辛そうな顔を見た時、完全に下山しかないと思いました。まだ7合目半です・・・。

少し、座って様子を見ているうちに息子の痛みが和らいできた様で、このあたりから冷静に考え始めることが出来、これはミツバチじゃないかと思い始めたのです。とりあえず元祖7合目に行って山小屋の人に聞いてみることに。


9時40分、元祖7合目に到着。すでに痛みは和らいでいるようで腫れもひどくありません。山小屋の人に聞いてみた所、やはりミツバチの可能性が高いとのことでした。

弟と検討した結果、息子の様子に問題がないことから上を目指すことに決めました。しかし、3000m地点でミツバチに刺されるとは。しかもただ歩いているだけです。いきなりどこからか飛んできて、手首と長袖の隙間に刺していったのです。







10時55分、元祖七合目から8合目にかけて出発しました。このあたりから妻に高山病が背後から忍び寄ってきたのです。子供達のペースに合わせてじっくりと一歩一歩前に進みます。私が先頭、最後尾に弟が付き、同じペースを保ちながら確実に8合目に向かいます。





11時、8合目に到着です。ここまで4時間40分。成人男性のペースではありませんが、予定通りのペースでした。ここから2時間半で山頂と考えると約7時間で山頂という事になります。そのはずだったんです・・。

9合目手前で妻が吐きました。


12時20分、9合目到着。弟と下山の話し合いをしました。妻にその事を伝えると涙を流しながら、すぐそこに見える頂上を眺めながら登山続行を訴えます。






弟も私も当然下山した方が良いことは理解していました。特に弟は痛いほど解っていたと思います。それでもです。それでも一歩先だけでも前に進ませることを選択しました。賛否両論あることは重々理解しています。

12時50分、弟が妻の顔色と足元を確認しながら前に進みます。本当に一歩一歩前に進みます。荷物はすべて弟がもち、私がペースを作りながら。





13時30分、9号5勺到着。妻の調子は相変わらず。所々で嗚咽に苦しみながらそれでもここまで来ました。頭痛はそれほどでもなく、めまいもしないようで吐き気が酷い状態でした。弟は妻の後ろから登り、少しでも足元に不安が生じたら下山を決めていたようです。





13時50分、9合5勺を出発。ここからは胸突八丁。最後の登りです。当然のことですが相変わらずおう吐に悩まされる妻。足元はしっかりしています。少し進んでは立ち止まるを繰り返しながら前に進みます。





少しずつ頂上の鳥居が近付いてきます。あとは気合だけです。さすがにここまで来た時には下山は頭から消えてました。とにかく登らせてあげたい。もう手を伸ばせば届きそうな頂上。それでも時間をかけて登りました。
5年生の息子も2年生の甥っ子も妹も皆必死です。皆で励ましながら声をかけながらここまで来ました。弟が山頂に駆け上がり、ビデオを構えて待っています。





14時30分、富士山富士宮口山頂到着。






約8時間の登山。妻のガンバリには脱帽でした。自分は吐きながらでも常に息子に気を使っている姿にも脱帽でした。


神社でお参りをし、火口を覗きに行きました。大パノラマに一同感動です。私も感動しました。







今の時間と妻の状態を考えると、とにかく下山を急いだ方が良いと思い、私と妹だけで走って剣ヶ峰に行こうとした時、妻が一言。

私も行く。


一同唖然としました。私たちは妻に「あれは人が作った山で偽物の最高峰なんだ」と言い聞かせましたが、妻の決意は固いようでした。もうこうなったら行くしかありません。


全員で剣ヶ峰を目指します。






15時20分、剣ヶ峰に到着。





日本最高峰富士山剣ヶ峰3,776m制覇。










感動する間もなく下山を開始しました。ここからがさらに地獄でした。元気だった息子が9合目で吐き気を訴え始めました。ここで立ち止まるわけには行きません。

弟が息子をおんぶして8合目まで降りました。途中吐いたようです。大変申し訳ございませんが、この間はブルトーザー道を利用させて頂き、8合目の山小屋の方に事情説明をさせていただきました。

8合目まで降りると息子の調子が戻り始めました。ここから登山道に戻り、5合目を目指します。






7合目を過ぎたあたりで日が暮れてしまいました。妻の状態は変わらずです。しかも今度は妹が頭痛を訴え始めました。


あたりは真っ暗です。ヘッドランプを点けながら登りと変わらないペースでゆっくりとゆっくりと降りて行きした。一番歩きやすいコースを探して、段差では子供達を抱きかかえて降ろしながら・・・。弟は妻と息子と甥っ子の荷物をすべて持って。。


新七合目で20分近く休憩をとりました。すでにご来光夜間登山の方たちが上を目指して登ってきました。妻の症状はだいぶ和らいできました。子供達は大丈夫そうです。妹は最悪の状態です。それでも、足を前に出すしかありません。一歩でも前に出せば必ずゴールに到着します。

暗闇での下山は神経をすり減らします。登ってくる方達の暖かいお声掛けに沢山の勇気を頂きました。


6合目に着いた時は山頂と同じぐらい感動しました。子供達に富士山バッチを購入し、一休みしてから5合目を目指します。


21時30分5合目に到着、いや帰還しました。実働15時間15分。まさに気合の登山でした。






正直無理があったとは思いますが、全員剣ヶ峰に立ち、怪我をすることもなく戻ってこれました。妻の足はなぜ山頂に動き続けたのでしょうか。凄まじい忍耐力と気力でした。子供達も頑張りました。妹も頑張りました。そして全ての負担を背負った弟には脱帽の感謝です。


私たちの家族にとっては一生の思い出です。


高山病に苦しんだ妻と、頭痛に苦しんだ妹は一生富士山は遠慮したいそうです。


遠慮できますよね。なんたって剣ヶ峰まで制覇したんですから、真のてっぺんまで行ったんですから心残りはなく堂々と日本で一番高い場所に立ったよって言えますもんね!


わたしですか、私もご遠慮させていただきます(笑)











  


Posted by sige at 00:30Comments(4)

2010年08月21日

富士山への道・・・大菩薩嶺

富士山への道、最終章。

いよいよ富士登山が来週末にやってきます。最後の調整として、先週の大岳山登山と同じメンバーで山梨県の大菩薩嶺へ行ってきました。この山は百名山の一つ。過去日光白根山・越後駒ケ岳・苗場山に登りましたので大菩薩嶺で4つ目の百名山になります。来週富士山の登頂を成功出来たら5つ目になる予定です。どうなるんでしょう??

ここからは画像でダイジェスト。



朝5時30分に家を出発し、7時40分にロッジ長兵衛前の駐車場へ到着。気温は19度。清々しい気持ちで8時に登山を開始ます。







約25分で福ちゃん荘に到着。ロッジ長兵衛前から福ちゃん荘までは舗装された道路か、道路脇を通る林道、どちらでもいけます。私たちは林道を選択しました。林道の方が登山の雰囲気があります。下の画像が林道の様子です。







福ちゃん荘で小休止。っていっても15分ぐらいゆっくりしてしまいました。







福ちゃん荘から、大菩薩嶺(頂上)へ行くには、大菩薩峠を経由するコースと、唐松尾根を行くコースがあります。私たちは大菩薩嶺までの距離と時間が短い唐松尾根を選択しました。当然唐松尾根の方が急勾配なのですが、こちらのコースを選択した理由は、雷岩から大菩薩峠までの絶景を下りながら余裕をもって堪能したかったからです。下の画像は唐松尾根のスタート付近です。福ちゃん荘からすぐ登りになります。







大菩薩湖が見え始めたあたりから木々が低くなり岩が出てきます。このあたりから角度も急になってきました。相変わらず心拍数とモモ筋が悲鳴を上げます。富士山やばいなぁ~。







通常ですと福ちゃん荘から雷岩までは休憩なしで約1時間程度なのですが、お恥ずかしいことに2回も休憩入れて、1時間35分もかかってしまいました。空はとても綺麗な青で疲れた心と体を癒してくれます。







雷岩から20分程度で大菩薩嶺(頂上)へ到着です。木々に囲まれた悲しいぐらいさっぱりとした頂上でした。







今回私を含めて5人にお味噌汁と珈琲を入れてあげるために、自分の飲みモノ以外に約2リットルの水とバーナー・5人分のコップをザックに入れて歩きました。重さを計ってみたら、なんだかんだで約10kにもなってしまいましたが、美味しそうにお味噌汁を飲んでいる父・嫁・妹・息子の顔を見たらここまで持ってきた苦労が報われました。やっぱ日本人はお味噌汁でしょ!山頂付近は止まっていると寒いぐらいでした。







ここからは大菩薩峠まで下り中心の稜線歩きになります。稜線の下に雲があり、歩いている稜線にも沢山の雲が流れて行きました。冷たい風が先ほどまでの汗を連れ去っていきます。
景色も最高です。遠くへ続く稜線。下界には大菩薩湖。絶景を楽しみながら稜線をゆっくりと堪能しました。最初に唐松尾根コースで苦労した甲斐がありました。



















大菩薩峠へ到着です。ここでドリップの珈琲を入れてあげました。息子と妹にはミルクティー。







ここからは森の中を福ちゃん荘まで約35分のんびりと下っていきました。途中小沢が流れており、沢の音が心地よく心に余裕をくれました。イワナ・・いるのかな??







福ちゃん荘で一服して、帰路は舗装道路を使ってスタート地点のロッジ長兵衛へ戻ってきました。
ロッジ長兵衛で「かき氷」を頂き(300円という良心的なお値段で結構美味しかったです)、今回の登山を終了としました。

帰りに温泉で汗を流し、大渋滞の中央道で家に着いたのは18時になってしまいました。

大菩薩嶺は、山梨県甲州市(旧塩山市)と北都留郡丹波山村に跨る標高2,057mの山です。父は40年前から6回この山に登ったそうです。東京から近い山で初心者にもお勧めだと聞いておりましたが、本当に素晴らしい山でした。秋に登ったらもっと綺麗なんでしょうね。
今回は残念ながら富士山や南アルプスは見ることはできませんでした。それでも大満足でした!



さていよいよ来週末富士山挑戦。なんと大岳山→大菩薩嶺→富士山と三週連続の登山となります。


どうなるかわかりませんが、なんとか皆で登りきれたらなぁ~って心から思っております。








  


Posted by sige at 23:15Comments(0)

2010年08月16日

富士山への道・・大岳山

お盆休みの合間、8月14日に富士山登山予行練習を兼ねて奥多摩に位置する大岳山に登ってきました。私が住んでいる多摩地域から奥多摩方面をみると、ポコッと頭を出した山なのですぐにわかります。
山頂付近の特徴的な山容により、同定しやすいことから古くは江戸湾の漁民からも目印にされてたそうです。
今回のメンバーは父と妻、息子と私の妹で5人。朝、6時に自宅を出発して御岳山ケーブル出発口滝本駅に到着。

7時30分発のケーブルカーに乗り込み6分で御岳山駅に到着。とりあえず武蔵御嶽神社まで行きお参りをしてきました。御岳山駅から20分の道のりで、すでに私と妻と妹はダウン気味・・・。

ここからスタートです。普通ですと武蔵御嶽神社から約2時間で大岳山山頂へ到着できるのですが、グータラ連中は休み休み、ぜいぜい言いながら約3時間かけて山頂に到着しました。





妻と息子。妻は初登山でした。



父と息子は余裕でした。。。

大岳山山頂からの下りでは妻と妹がバテバテ。何故か私は全然大丈夫だったんです。

御岳山駅でかき氷を頂き、下りのケーブルカーに乗り込んでお家へお帰りです。。


たいした山ではないのに途中ゼイゼイ言ってる自分に幻滅し、益々富士山への自信がなくなった次第です・・。

しかし山ガール多いですね!雑誌ランドネからそのまま飛び出して来たようなファッションでした。妻と妹は山ガールとすれ違う度、ガン見してました。恐ろしいガン見です。


話を戻します。このままでは富士山ヤバいです。家族会議で、もう一発訓練しておく必要があるとの結論に達しまして、今週末「大菩薩山」へトライすることになりました。

富士山への道のりはまだまだ続きます・・・。


  


Posted by sige at 23:50Comments(2)