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2007年06月22日

多摩川リベンジ&茨城シーバス編

 6月14日のロッド大破!16日の撃沈!!勝手な予感だが、何となくこの嫌な流れを引きずりそうで、何とか早く断ち切っておきたかった。かみさんには意味の分からない予感だろう。間違っても釣りに行きたくて言っているのではない・・・。のはずだ。
 思ったらもう止まらない。今度の良い潮時でもダメだし、来週末でもダメなのだ。今日、明日の話である。でもただ魚を釣りたいわけではない。同じウェーディングという条件の中で解決したかった。


 18日、やはり都内で商談を午前中に終え、15時40分までの約3時間、また同じ多摩川の河口に立つ。
 この日は中潮で干潮は13時20分。スーツからウェーダーに着替えて、潮干狩りをしている人たちを横目にいつもの河口に向かって土手をひたすら歩く。ポイントに到着したのは12時40分。潮止まり寸前からの3時間が勝負。さすがにこの時期の日中である。かなり潮は引いている。ひざ上まで立ちこんで沖に出来た潮目に向かってひたすらキャストを繰り返す。


               
               ソコリ前の多摩川河口。だいぶ潮が引いている。



 13時50分頃から潮が急激に動き出し、複雑な流れを形成し始めた。と同時に流れの向こう側に鳥山ができ、たくさんの鳥が水面に突っ込んでいる。チャンスだ!足元に気をつけながら、腰近くまで立ちこみ、ローリングベイトを鳥山の周りにフルキャストする。本日はじめてのバイト!しかし乗らない・・。
 何度かしつこく狙って見るが反応がなく、そのうち鳥も消えていった。気を取り直して流れの筋を丹念に流していく。時間はすでに15時。


               
               デイゲームは気持ち良い。が釣れないと・・・・




 上空に飛び立つ飛行機を眺めていたその時、いきなりのバイト!今度はフッキングした!最初のエラ洗いでシーバスと確認できた。サイズは45センチぐらいだ。手前まで持ってきたその時、ふぅと感触がなくなった。バレたのだ!!サイズの問題ではない!

 この時点でやる気喪失。時間もなくなり、また重い足取りで車に向かい、スーツに着替えて仕事に戻った・・・・・・・・・。


やばい・・・。





 弟からの連絡で、先週あたりから茨城の涸沼がザワザワし始めてきたという情報を得ていた。そろそろシーズンインかな、、なんて思っていたが、20日にある情報筋からザワザワに魚がつき始めたとの情報を得た。弟は茨城で仕事をしているので早速夕方に電話をし、情報を流してあげる。
私「おう、ベイトにしシーバスがついてきたみたいだぞ」
弟「今まさに、そこにいます!ボイルしてます!」
私「は!!?!!?!」
※ザワザワとはイナっ子の大群が岸沿いでシーバスに追いかけられ水面がざわつくことです。

 1時間後、64センチ1本上げたとの連絡がくる。結果この日約2時間で4バイト2フィッシュとのこと。

 翌日21日、仕事を早く終わらせ、気づいたら18時20分、涸沼に弟と立ちこんでいた。ハイシーズンと比べると人はほとんどいない。先行者は1人だけで、状況を聞くと1バイトあったとのこと。確かにイナっ子は多い。しかし濁りがきつく、水面がざわついていない・・・・。夕マズメのベストタイムを空振りに終わる。時折小型のシーバスがボイルしているのが確認できた。日が暮れると、そのボイルもなくなっていった。この時点で1バイトのみ。やばい・・・。


               
               夕方の涸沼。エイの心配がないだけでもありがたい。

 

この日の潮止まりは20時50分。21時15分あたりから、今まで吹いていた風が急にやんだ。水面が静かになる。皆さんもないだろうか、来る!!っていう感覚!根拠はないが、この時間久しぶりに来る!!っていう予感でいっぱいになっていた。久しぶりにバイトがあった。が乗らない。さらにローリングベイトをキャストする。ゴン!!来た!ゴンゴンゴン、シーバス特有の感触が手に伝わってくる。
が、3秒でバレル。すこしめげたが、明らかに時合だ!

 涸沼恒例のローリングベイトから、DUOのテリフ・DC9・バレット90mm15gにチェンジし、キャストした2投目、ゴン !フッキングした!今度は追いあわせをしてしっかりフッキングする。かなり良い引きだ!涸沼のシーバスは本当に強い。ドラッグがジリジリ鳴る。ウエダのSPS・962SS-Tiが弧を描く。無理をせず、ロッドのしなりに任せて寄せてきた。引きのわりにはたいして大きくなく、ジャスト60センチのシーバスだった。涸沼のシーバスは東京湾奥のシーバスと比較すると、銀ピカでヒレも本当に綺麗だ。




 いつも釣っている人にとってみれば、たがが60センチのシーバス。しかし今回のシーバスは私にとっては本当に嬉しい、貴重な魚だった。嬉しい、貴重な魚って大きさや綺麗さだけじゃなくて、その人ごとにみんな違うと思う。初めて釣った魚。苦労して釣った魚。今日のこの魚はきっと思い出に残ると思う。


               
               感謝の1匹。よく引いてくれた。


 精神的に納得したところで10時に陸にあがった。今週来週は家族サービスに徹しようと思う!


●ロッド:UFMウエダ  SPS・962SS-Ti
●リール:セルテート2500(オーシャンマークスプール・RCS50mmマシンカットハンドル・BB+1)
●ライン: FireLine XDS+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER22LB.
●ルアー:ローリングベイト77,DUOテリフ・DC9・バレット90mm15g等  


Posted by sige at 21:30Comments(0)シーバス

2007年06月17日

6月16日 多摩川ウェーディングシーバス

 6月14日大潮。午前中都内で仕事を終え、夕方の仕事まで少し時間があったので、多摩川河口、川崎側に向かう。この日の干潮時間は10時30分。仕事が長引いてしまった為、いつもの駐車スペースに着いたのは13時頃となってしまった。満潮は17時50分、次の仕事もあるし、1~2時間のデイゲーム。そそくさと着替えて、いつもの道のりを約25分歩く。川ではたくさんに人が、干潮を利用して貝やカニを捕っていた。雲行きが怪しい中、ようやくポイントに到着。
 

 潮はかなり効いていて、良い流れを形成している。他のアングラーもいなく、デイとはいえ自信のない期待感が大きく膨らんでいた。本流のミオ筋に向かってウェーディングし、ラインにルアーを結ぶ。まず初めは広く探ってみようと思い、ローリングベイト77をチョイスし、期待を込めてフルキャスト!
その瞬間、予想外のことが起きた!!!
















ボキ・・・・・・・・・・!!!!!??????!!!!







うぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!









 なんとロッドのバット部分が真っ二つに折れてしまったのだ!!なんと1投目。心当たりはあるのだが、チェックして問題はないと思っていた。たぶん外側から確認できない内部に問題があったのだろう。
 完全に意気消沈。やる気ゼロ。来る時の10倍重い足取りで、車へ向かうのであった。帰り道雨が降ってきて蒸し暑く、最悪の気分であった。

 

 夜、自宅に帰ってから同じロッドをネットで探すと、大宮の某ショップに置いてある様子。早速翌日仕事帰りに購入しに行く。このアピア-スパルタス・風神号・ウイルダネス96ML、非常に私好みのロッドなのだが、すでにモデルチェンジしていて市場にあまりタマ数がない。とりあえず、なんとか同じロッドを確保できた・・。



 ということで翌日16日に、同じポイントへリベンジに向かう。夕方子供たちを風呂に入れ、カミさんのご機嫌をとり、19時40分に弟と出発!この日は大潮で干潮が20時、満潮が0時20分。22時30分に木曜日と同じポイントに入る。すでに先行者が2人、一級ポイントに立ちこんでいた。正面に向かって強い風が吹き付けていて、ミノーが飛ばない。バイブレーションとローリングベイト77を使って広範囲に探るも、あたり無し。一度シーバスらしきボイルを見ただけにとどまった。潮止まりの12時20分まで粘るが、結局ノーフィッシュだった。このまま上げ始めを狙うか、場所を移動するか悩んだ結果、東海埠頭公園に移動する。1時30分頃到着。潮は品川方向に差し込んでいて、いい感じだ。

 他のアングラーは5、6人。私たちは品川方向にウェーディングしながら、潮をさかのぼって探っていった。結果は2人とも惨敗。。。。。。。午前2時40分、思い足取りで埠頭公園を後にした。



 今年は魚はいるけど、厳しいシーズンである。まだまだ修行が足りないようだ。このフラストレーションを払拭する為にも近日中のリベンジを決行する覚悟である!ってゆうか、我ながら釣りバカだなぁ・・・。本当に・・・・・。  



●ロッド: アピア・スパルタス Foojin’go WILDERNESS 96ML
●リール:カルディアKIX2500(オーシャンマークスプール・ハンドル、2BBプラス)
●ライン: FireLine XDS+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER22LB.
●ルアー:ローリングベイト77・ショアラインシャイナー SL12 F-G・レンジバイブ70 等   


Posted by sige at 21:10Comments(0)シーバス

2007年06月13日

富津岬のシーバス

 ブログのタイトルに反してトラウトの記事ばかりになってしまっているので、今回はシーバスのレポートをアップさせていただく。私のシーバスフィッシングのスタイルは、もっぱらウェーディングである。メインは河川、干潟等。以外では地元が東京ということもあって、東京湾のチャーターボートシーバス。ボートシーバスは早春と秋で年5回程度乗船する。ウェーディングは春の時期を除いて、ほとんど夜の釣行である。
 
 ウェーディングゲームの醍醐味といえば、やはり自然と魚との一体感にある。暗闇の中アカエイの恐怖と戦いながら、ひたすらキャストを繰り返す。ヒットし魚を取り込む瞬間も、腰まで水に浸かっているわけで、魚との距離が非常に近い。何というのかアングラーと魚とのアドバンテージが五分に近い感じが好きだ。

                 
                 河口でのフィッシュシーン。魚との距離感がたまらない。

 
 ボートシーバスも、これはこれで非常に面白い。これは魚こそ同じだが私の場合、ウェーディングゲームとは別のジャンルの様な感覚がある。まあ私が乗っているボートが湾奥のストラクチャー系でバスフィッシングの様なテクニカルなゲームだからかもしれないが・・。

                 
           ボートシーバスでの1匹。条件によっては4時間で1人20本以上出ることもある。



 昨年の12月、某プロショップの店員さんに同行していただき、富津岬に行って来た。富津岬のウェーディングゲームは秋から冬にかけての夜がメインとなるようだ。大きな理由として、まず春から夏に湾奥にいたシーバスたちが、秋から冬にかけての産卵の為、南下し東京湾港口に集まる。よって湾奥より富津岬のような千葉県の南の方が、魚が多くなる。夜のゲームは潮の関係。秋から冬にかけての時期は夜の方が潮が大きく引いてくれるので広く探れることと、潮が動くので魚の活性も上がる。あとなんといってもこの時期、魚がデカイのである。
 

 大潮の引き途中から馬の背たどり着く為に腰ギリギリの水位で海に入る。馬の背に無事到着してから、いわゆる第一海保に向けて、その馬の背を歩きながら、駆け上がりをキャストしていった。
 大潮の干潮になると、第一海保まで歩いて行ける。しかし単独釣行は非常に危険だ。潮の流れが速いので流される心配がある。何人もの釣り人が、この富津岬で命を落としているらしい。さらに戻るタイミングが遅れると、潮が満ちて馬の背から岸に戻れなくり、非常に危険な状況になってしまう。実際に釣行できる時間は数時間のみの勝負となる。ショアラインシャイナーSLをメインにさぐっていったその夜、なんとか第一海保手前で1本捕ることが出来た。

                  
                  富津岬での1匹。サイズはイマイチだが、嬉しい1匹だった。


 しかし富津岬の海水の綺麗さには驚かされる。まるで東京湾とは思えない透明度である。湾奥も一昔前に比べれば、かなり水質改善がされてきたと思うが、別の海の様な綺麗さだ。いつまででも、同じ状態であってほしいものである。

 7月からは渓流も難しくなるので、茨城の涸沼通いが始まる。渓流も行きますが・・・。


ボートシーバス
●ロッド: アンリバ・ベイマチック BVS-602
●リール:セルテート2500
●ライン:カバーブレイカー ナイロンライン10LB.
●ルアー:ラパラCD9、ローリングベイト77、テリージャーク63mm ナイトレイド 67F 等

富津岬
●ロッド: アピア・スパルタス Foojin’go WILDERNESS 96ML
●リール:セルテート2500
●ライン: FireLine XDS+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER20LB.
●ルアー:ローリングベイト77,ショアラインシャイナー SL12 F-G, グース125F,コモモSF  等  


Posted by sige at 21:55Comments(0)シーバス

2007年06月09日

北海道・千歳川のブラウントラウト 回想

 本州でも一部の河川に生息しているブラントラウト。北海道では外来魚として駆除の対象となっている。私はブラックバスフィッシングの経験はないが、特定外来生物問題については色々と考えさせられる。ブラウントラウトは関東近県では本栖湖や芦ノ湖、そして中禅寺湖など湖や一部の河川(犀川など)に生息している。このブラウントラウト、イワナと同じように、固体によってだいぶ模様のばらつきがある。            


 北海道、千歳川のブラウントラウト。道内の仲間の話では、千歳川ブラウンはとにかく赤い点が美しいと聞いていた。しかも自然繁殖しているワイルドトラウトである。普段道東をメインに釣行している私だが、この話が10年前からずっと脳裏に焼きついていた・・。私がこれまで出会ったトラウトので、もっとも魚体の美しさに感動したのは、知床のオショロコマである。サイズはとても小さいがそのあまりにも美しさに、時間を忘れて見入ってしまったのを今でも鮮明に思い出す。まるで、宝石箱のようだった。
 千歳川のブラウントラウト。いったいどのような美しさなのだろうか・・  
 
                
知床のオショロコマ。写真では分かりづらいが、実際はもっと綺麗だ。固体の減少が危惧される。


 2年前の7月中旬、2日間の日程をとり、千歳川に向かった。思いつきの突然の釣行。あまり日程がとれなく、釣りが出来るのは1日半のみ。到着した日はすでに夕方だったので、竿は出さずに川の下見に向かった。今回の釣行は時間の関係上、青葉公園付近から上流の烏柵舞橋までの区間をじっくり攻めてみるつもりだった。上流はあまり変化のない北海道らしい渓相で下流に向かうにつれ、ポイントが分かりやすくなるといった感じだった。
 
 さらに情報収集の為、千歳市内にあるプロショップにお邪魔する。親切な店員さんで東京から来たことを告げると、色々とメゾットやポイントをレクチャーしていただいた。夏はベイトがテレストリアル系のことが多いので、瀬の中よりは対岸のオーバーハングした木の下にピンスポットでミノーを打ち込み、表層をナチュラルにドリフトしていくとバク!と出るとのこと。木から落ちる虫をイメージして釣っていく。お勧めのルアーはショップオリジナルのDコンタクト50mm・アワビ貼りとのこと。数個購入し、千歳市内の少し怪しい激安ビジネスホテルにチェックインした。翌朝すぐ釣りが開始できる様支度をして、市内で某有名ラーメン店で食事を済ませてから、そそくさと床に就いた。翌朝4時にホテルを出発する。

                
                         青葉公園付近の渓相。



 前日目を付けておいたポイントに着くと、なんとすでに車が停まっている!ボンネットの感じから、着いてまだ間もないようだった。その後何箇所か目ぼしいポイントの車止め場所を回ってみるが、土曜日ということもあって、ほとんどの場所に車が停まっていた・・・・。まるで多摩川や日原川と変わらない状況に愕然とする。


 とりあえず作戦を練る為にコンビニでコーヒーを買い、悩んでいるとなんと雨がぱらついてきた!私は遠征先での雨は土砂降りでないかぎり、大歓迎なのである。まず地元の人はいつでも釣りができるので、雨が降ってくると一気に激減する。しかも魚の活性はあがる。30分後先ほどのポイントに行ってみると、案の定すでに車はなかった。さっそく入渓し釣り上がって行く。
 とにかくロスト覚悟で竿抜けしていそうな対岸の木の下にサイドでDコンを直撃し、ロッドを縦気味にし下流にドリフトしていく。いくつのポイントを打っただろうか・・。なかなか魚を出すことが出来ない・・・。雨の中、タバコに火をつけて、少し腰を下ろした。
 しかし街からすぐ近くの川とは思えない、美しい渓相と景観である。雨がしとしとと降りつづく中、大きく深呼吸をした。

                
       水面から木との間はかなり狭い。が、迷わず打つ。でないと、なかなか出ない。



 再びキャストと始めると、その時は突然やって来た。対岸にキャストし、下流に流し始めた瞬間水面が大きく割れ、なんと推定60センチ以上はあるだろうブラウンが、体全身を水面から出し、ジャンプしバイトしてきたのだ!表層のルアーを食いそびれた!その恐ろしくデカイ魚体をはっきりと確認することが出来たのであった・・・。その後同じポイントを数回流してみるが、残念ながら反応はなかった。あの瞬間を今でもたまに思い出すことがある。でもヒットしても私では捕れなかったと思うが・・・・。そう思うようにしている。



 車で移動し今度は烏柵舞橋から釣り下がっていく。同じようにロスト覚悟できわどいポイントを打っていく。対岸の木の少し上流側にキャストし、すぐ下流に出ている木の下を通すと、やっと本命のブラウンが出てくれた。その後、同じように木の下でヒットしてくる。確かに魚は水面を意識して、落ちてくる虫を意識している様な出かただった。

 千歳川のブラウントラウト。その魚は噂どおりの美しさだった。それは僕たち釣り人にとっては、どんなに高価な宝石よりも美しい。妻には理解不能であろう。価値観の違いである。この美しい魚と出会う為に、そして記憶という財産を得る為に時間とお金をかけ、やってきたのである。たかが27㎝程度の魚・・。でも私の記憶にしっかりと焼きついた思い出の魚である。水中でしっかりと蘇生し、リリースする。その後も同じようなポイントで数匹のブラウンと2匹のヤマメを出し、十分満足して竿をたたんだ。

                 
             着水と同時にヒットしてきた千歳川ブラウン。美しい魚体だ。

                
                この魚もとても赤い点がはっきりしていて綺麗だった。

                
                         下流で出たヤマメ。


 千歳川は千歳空港からも近く、札幌からもそう遠くはない。都会から離れていない場所に手付かずの様な、美しい自然の川が悠然と流れているのである。はっきりいって魚は相当スレ気味だ。関東の河川と変わらないかもしれないが、魚はたくさんいる。あの自然と綺麗な魚と出会えるのであれば、遠くからでも足を運ぶ価値は十分にあると思う。




 あの時に活躍した、ショップオリジナル・アワビ貼りDコンタクト。あれから使わずに、大切にミノーボックスの中にそっとしまってある。いつかまたあの川に立つその時の為に・・。

                


●ロッド:UFMウエダ・TSS-72Ti・TSS-57Ti
●リール:03ツインパワーMgC3000・02ツインパワー2000
●ライン:VARIVAS スーパートラウトアドバンス  8ポンド・5ポンド
●ルアー:Dコンタクト50mm・シルバークリークシャッド50mm・チヌークS7g・パンサー7g他  


Posted by sige at 21:55Comments(0)トラウト

2007年06月06日

ショアからのサーモンフィッシング考察

 前レポートでもお伝えしたが、今年で北海道釣行は12年目となった。初めの3~4年は忠類川のサケ・カラフトマス釣りオンリーでの釣行だった。

             
             忠類川のサケ・これはこれでカッコいい。


 川でのサケ、カラフトマス釣りも非常に楽しいのだが、河川内で釣れてくる固体は最下流でのフレッシュランのサケや、早期のカラフトマスをのぞいてブナがかってしまている。いわゆる黒いサケと、背っぱり(カラフトマス)である。何年か通っているうちに、どうしても銀ピカのサケや、サクラマスと見間違えるような美しい銀色のカラフトマスをショアで狙いたくなった。

             
             知床付近のポイント

              
             少しブナがかっているが、川のサケよりかは綺麗な固体だった。

 そこで約7年ぐらい前から河口規制のない、または河口規制期間が終了したショアからのサケ釣りや、知床で渡り舟を使って半島先のワンド内でのカラフトマス釣りを始めた。当時はまだショアでルアーオンリーでサケを狙うアングラーを見かけることはなかったように記憶している(すでにいたでしょうが・・)。
 ショアでのサケ釣りといえば、当時ちょうど流行始めたのが「浮きルアー釣り」である。今でこそ専用ロッドも市販されているが、当時は磯竿だったと思う。浮きから先にリーダーを付けてその先に30gから40gぐらいのスプーンを付け、そのスプーンにタコベイト、さらにタコベイトの針にサンマの切り身をつけてキャストし、ゆっくり引いてくるという、かなり変わった釣り方である。誰が考えたか分からないが、考えた人に会ってみたいものである。これが、かなりサケ釣りにおいては理にかなっているのである。

             
             コツをつかめば、ミノーにもしっかりと反応してくる。



 基本的に河口近くに集まってくるサケは、河川内ほどではないが、そう積極的には口を使わない。そこで、スプーンの動きとサンマの切り身をスローリトリーブでサケの鼻先を通す必要がある。しかし軽いスプーンでは遠投できない。重いスプーンでは沈んでしまい、根ががりしてしまう。浮きをスプーンの手前に付けることにより、スローリトリーブでも一定の棚をゆっくりと引いてこれるのである。

私も初めはこの釣りにハマッていたが、はたしてこれはルアーフィッシングといえるのだろうか?っていうか、タコベイトにサンマの切り身??・・・・餌釣りでしょ、これは。
 ということで、7年ぐらい前、純粋な?ルアーでのサケ釣りを模索し始めたのである。7年前の9月の中旬、知床の先端にカラフトマス狙いに行った。相泊から先に道がないので、船(漁船)で番屋のあるワンドに送ってもらい、そこでカラフトマス釣りができるのだが、面白いぐらいスプーンで爆釣したのである。その勢いで10月にショアからサケを狙ってみるが、あまり良い釣果に恵まれなかった(カラフトの方がルアーに反応が良い気がする)。
 そこで、スローリトリーブで水深50センチから1mの棚を一定に探れる、シーバス用のフローティングミノーを使ってみた。沖でハネている固体の方が淡水に触れておらず、フレッシュで好反応。よって、距離が欲しい。そうすると、どうしてもウエイトのあるバカでかいミノーになってしまう。これがまたあまり反応が良くないのだ。そこで、腰までウェーディングして8センチ前後のミノーをハネた付近や、頭の方向を見てキャストして、デットスローリトリーブで鼻先を通してみる。そうすると、非常に反応が良くなったのである。しかしこれでは飛距離が出ないので探れる範囲が限られてしまう・・。
 最近は、ショアラインシャイナーSL・タイドスリムの様な、18gから20gぐらいあるフローティングミノーで細身のタイプがシーバス用でたくさん出ている。これらのミノーは長さはあるが、シルエットが細く、魚にとっては長さ以上に大きく見えないのか非常に反応が良い。しかもウエイトがあるので、しっかりと距離が出せ、沖のハネも狙い撃ちできる。昨年の10月もこのタイプのミノーで結構良い思いをさせていただいた。カラーはイワシ系統やシルバーなどのナチュラルな色に反応が良いことが多かった。

              
             こいつもかなりのファイトをしてくれた。




 最近はショアにおけるブラッキングでのサーモンフィッシングもだいぶ確立されてきたので(まだまだ少ないが)、道内のショップで聞けば、アドバイスしてくてると思う。海のフレッシュなサケは、重たい引きだけの魚もいるが、中にはかなり走るやつもいる。シーバスロッドで70センチを超えるフレッシュな固体がヒットし走ってくれた時は、とてつもないトルクで、かなり楽しめる。
 私のラインシステムはメインラインがPEで、ナイロンのショックリーダー25ポンドという組み合わせにしている。サケの触るような微妙なアタリをとれることと、飛距離がでること、ナイロンリーダーは魚をかけた後ショックを和らげバレにくくする為である。ロッドはバットにパワーのある10フィート前後の物を使用している。

             
         オホーツク海側の海岸。4年前。ざっと100人はいた。ミノーイングは私だけだった。


 ショアでのサーモンフィッシングは本州では味わえない独特の面白さがある。ここ近年の10月の道東釣行は忠類川半日、それ以外の日は、このショアでのサケ釣りと川でのアメマスがメインになってる。今年も10月釣行する予定だ。今から非常に楽しみである。

※河口規制には十分注意しましょう。逮捕され、前科一犯になっちゃいます。  


Posted by sige at 10:00Comments(0)トラウト

2007年06月01日

2007年5月下旬 道北・道東釣行2(屈斜路湖・某河川編)

 さて、2日間寝ずの猿払、屈斜路湖強行釣行を終え、夜9時には爆睡。午前2時30分に起床・・・。感覚的には瞬きしたら朝といった感じだった。昨日までの疲れが、まだだいぶ残っている。3時にNさんと共に一路海アメポイントに向けて出発したのであった。しかし天気予報どおり、低気圧が通過中で雨が降っている・・・。気温は4℃・・・。ポイントのサーフについて波を見るとギリギリ釣りになりそうな雰囲気。

 そそくさと準備を済ませ海岸に立つが、困ったことに風が強い!なんとか頑張ってジグミノー28gをフルキャストするものの、風に流されてポイントにも届かず、着水と同時にラインが凄い勢いで右に流されていく始末。さらに雨と風で極寒である!私たち以外誰一人いない状況、開始30分でNさんからストップフィッシングの合図。

 途中、川は厳しいとの判断で大きく移動し、再び屈斜路湖へ向かうのであった。到着した時間から雨脚が強まる。1~2時間車で仮眠を取ってから、いざ雨の中出陣。雨の中、濡れたネオプレーンウェーダーを履くのは本当にダルい。森を抜け、雨の屈斜路湖へウェーディングする。時刻は午前11時。

 ワンキャストごとに一歩づつ移動を繰り返しながら一時間、沖目でひったくる様なバイト!同時にフッキング。初め横に走ったのでレインボーと確信するが、すぐにゴンゴンといったひねる様な感触に変わる。あれ?でも結構いいファイトだ!慎重に寄せてくると38センチのアメマスだった。この時期の屈斜路湖のアメマスは痩せている印象があったが、ナイスコンディションだった。屈斜路湖のアメマスは全体的に黄色が強く、特にあご下が黄色かった。とても綺麗な、そして阿寒湖のアメマスを彷彿とさせる独特な色合いだ。

             
                  屈斜路湖のアメマス38センチ

             

 その後場所を移動し、インレットでロッドを振る。すぐにバイト。があまり引かない・・。よせてくると25cm程度のチップ(ヒメマス)だった。この時点で、過去12年の北海道釣行で釣れた魚種がまた1匹増えた。(過去北海道で釣った魚:アメマス・鮭・カラフトマス・サクラマス・ヤマメ・オショロコマ・ブラウントラウト・ニジマス・イトウ)そういった意味では嬉しい1匹だった。

             
             雨の屈斜路湖。

 午後15時30分、さらに場所を移動する。ここからチップの大爆釣が始まったのである。Nさんがヒットしたポイントと棚を把握し、同ポイントにスプーンを通すと確実にヒットする。かなりの群れが、岸から30~40mぐらい沖を回遊している様子。これが平均25cmぐらいあり、サクラマスのように銀化して、とても美しかった。しかし口が弱いのか、ブルブルよく暴れるのが原因なのか、はたまた私の腕が悪いのか、とにかくよくバレるのである。2匹に1匹はバレるといった感じである。結果的には15時30分から終了までの約1時間で、2人で30バイト20ヒットと、小さいながらかなり楽しめた。チップ釣りに夢中になってしまい、肝心のレインボーは駄目だった。

             
             屈斜路湖のチップ(ヒメマス)

             
             某河川のサ○ラ。当然だが即リリースした。


 最終日は午前10時まで。某河川でレインボーを狙うが、サ○ラが数本ヒット。即リリース。でもTSSの7.2フィートにナイロン6ポンドとライトな仕様だったこと、魚が50オーバーだったこともあり、かなりのファイトだった。道東の某河川ではかなりのサイズのレインボーが上がっているらしい。今年も70㎝が出たと聞いた。正直、イトウよりも価値があるのではないかと思う。



 北海道への夢は尽きることはない。年に何回も北海道へ釣行を繰り返している訳だが、道北や道東には手付かずの自然がたくさん残っていることに驚かされるし、来るたびに感激する。帰り、飛行機の窓から東京湾を眺めると、葛西から有明、羽田とかなり広範囲で赤潮が発生しているのが確認できた。レインボーブリッチを渡りながら渋滞の中、東京の高層ビルを車の窓から眺めていると、なんともいえない複雑な思いが胸に深く入りこんでくる。僕の子供が大人になった頃、あの美しい自然は、そして魚たちは残っているのだろうか?僕たち釣り人に何か出来ることはないのだうか。ちっぽけなことだが、魚をリリースし、ごみを捨てないことぐらいしか出来ない自分に疑問と無力感を感じる今日この頃である。
 明日の夜、息子に今回の釣行で見て感じたことや心に残ったことをゆっくり語ってみようと思う。


 それにしても今回の北海道は終始寒かった・・。猿払にはフラれてしまったが、それでいいと思っている。そんなに簡単に聖地猿払川で釣れてしまっては、逆につまらないではないか。今年駄目だった分、来年捕れた時の感動は大きくなるはずだ。まってろよ、猿払川の主! END  


Posted by sige at 21:30Comments(0)トラウト