2008年09月05日
風の涸沼
あれから1週間、ちょっと気の抜けた1週間だった。達成感ではなく脱力感といった感覚。自分に無理やり課した課題が、自分の中で勝手に重みになり、焦りに変わっていった。
永遠に続くと思われたその課題。
今になって思うと、その課題が解けた時、達成感というよりは安堵の方が大きかったような気がする。安堵感は脱力感へと変わっていき、結果気の抜けた1週間となってしまった。
もう一つの課題。課題というほどではないが、カヌーでシーバスを釣るということ。水面ギリギリの攻防。左右のみならず、カヌーの下に突っ込む立体的なやりとり・・・。良いサイズであれば相当面白いはずだ。いや絶対面白い!
4日午後、愛車にカヌーを積んで常磐道を北上する。途中少し安くなったガソリンを補充する。リッター165円・・・?165円でちょっと嬉しい気分になったが、良く考えてみると165円なんてちっとも安くない。本来レギュラーはリッター120円が相場ってところでしょ、こんなんで喜ばないぞ! でもちょっと嬉しい自分が悔しい。
17時弟と待ち合わせした場所に到着する。外に出てみると相変わらずの強い風。連日の雨といい、晴天での釣りが懐かしい。仕方がないので対岸の風裏ポイントへ車を走らせる。
なんとか安全にカヌーが出来そうな状況だった。

18時、カヌーを水面に浮かべる。岸から70mぐらい距離をとり、岸と平行に流していく。ベイトっ毛はあり、時折小型ながらシーバスのボイルも見られる。良い感じだ。
今回も私は後ろに乗り込み操船に徹する。レンジバイブを岸に向かってキャストしていく弟。約30分後、弟のロッドに反応が!乗らなかったがその数分後、弟のロッドが弧を描いた。
「根がかりかなぁ?」
静寂の穂先が突然躍動感のある穂先に変わる! 来た!とうとうカヌーでシーバスが来た!と思ったらバラシ・・・・。残念。
その後丹念に広範囲を探って見るも、反応することはなかった。空を見上げると雲行きが怪しくなってきた。風が出てきたところで安全を考え岸に上がることとした。まあでも今回一歩前進といったところ。

小休止を入れ、前回ランカーを捕ったポイントへ戻る。相変わらずの風。どうするか迷うも、なんとかギリギリ釣りになりそうなのでウェーディングを開始する。時刻は21時
前回よりも水は澄んでいる。他のアングラーの姿はない。水面は波立っていてプレッシャーは少ないはず。あとはベイトさえ入っていれば、前回ランカーを捕った時より良い条件なのでは??はやる気持ちを抑えて周りをチャックしてみるもベイトっ毛・・・・・
ゼロ。
いや正確にいうと0.1。1匹だけ浮かんでいるのが確認出来たのみ。
沖からは岸に向かって絶え間なく風が吹きつけてくる。まるでバイクに乗っているような感覚。高校生の頃、ノーヘルでバイクに乗って風を感じた淡い青春時代の記憶が海馬から甦ってくる。30代後半のおっさんが夜の涸沼で風に当たりながら青春時代を思い出している光景が、客観的に馬鹿らしく面白くて少し自分に笑えた。
アシがからむ岸にもベイトが見られないので期待薄ではあったが、一応岸沿いからチェックしていく。結果無反応。
今度は沖目を広範囲に探っていく。30分後、20m沖合でゴン!と明確なバイトが手元に伝わるも乗らなかった。
その10分後、隣の弟のロッドが弧を描いた。良いサイズのようだ!ジリジリとドラグをならすも痛恨のフックアウト。
さらに数分後、またもや弟にヒット! が連チャンバラシ!! 悔しがる弟。
時刻は22時20分、吹き付ける風に向かって思いっきりフルキャスト! ヒット! 沖に立っている木に・・・・・。
最悪だ。何とか回収を試みる。思いっきりテンション掛けてラインを弾いてみたり、回り込んでみたり・・・・今回どうしても回収したかった理由がある。このミノー前回ランカーをかけたミノーなのだ。思い出の、記念のミノーなのだ。お金の問題ではない。ミノーの腹にはランカーシーバスの歯形がついている・・・。右往左往して回収を試みていたその時・・・・・・
バキ!!!!!!!
いつか何処かで聞いたことのある恐ろしく悲しい音が闇夜に響いた。
恐る恐るライトでティップを確認してみると・・・・
見事にティップは消えてなくなっていた。 22時20分、本日の釣り終了。
ロッドを折り、記念のミノーをひっかけて・・・・これは前回の相殺ってことですか? 涸沼の神様!!!!!!
カヌー
●ロッド:ラパラCDーBS6032S
●リール:セルテート2500
●ライン:FireLine 16LB+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER22LB.
●ルアー:ラパラCD9
ウェーディング
●ロッド:(故)アピア・スパルタス Foojin’go WILDERNESS 96ML
●リール:セルテート2500(オーシャンマークスプール・RCS50mmマシンカットハンドル)
●ライン: FireLine 16LB+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER22LB.
●ルアー:DUOテリフ・DC9・バレット、ローリングベイト77
永遠に続くと思われたその課題。
今になって思うと、その課題が解けた時、達成感というよりは安堵の方が大きかったような気がする。安堵感は脱力感へと変わっていき、結果気の抜けた1週間となってしまった。
もう一つの課題。課題というほどではないが、カヌーでシーバスを釣るということ。水面ギリギリの攻防。左右のみならず、カヌーの下に突っ込む立体的なやりとり・・・。良いサイズであれば相当面白いはずだ。いや絶対面白い!
4日午後、愛車にカヌーを積んで常磐道を北上する。途中少し安くなったガソリンを補充する。リッター165円・・・?165円でちょっと嬉しい気分になったが、良く考えてみると165円なんてちっとも安くない。本来レギュラーはリッター120円が相場ってところでしょ、こんなんで喜ばないぞ! でもちょっと嬉しい自分が悔しい。
17時弟と待ち合わせした場所に到着する。外に出てみると相変わらずの強い風。連日の雨といい、晴天での釣りが懐かしい。仕方がないので対岸の風裏ポイントへ車を走らせる。
なんとか安全にカヌーが出来そうな状況だった。
18時、カヌーを水面に浮かべる。岸から70mぐらい距離をとり、岸と平行に流していく。ベイトっ毛はあり、時折小型ながらシーバスのボイルも見られる。良い感じだ。
今回も私は後ろに乗り込み操船に徹する。レンジバイブを岸に向かってキャストしていく弟。約30分後、弟のロッドに反応が!乗らなかったがその数分後、弟のロッドが弧を描いた。
「根がかりかなぁ?」
静寂の穂先が突然躍動感のある穂先に変わる! 来た!とうとうカヌーでシーバスが来た!と思ったらバラシ・・・・。残念。
その後丹念に広範囲を探って見るも、反応することはなかった。空を見上げると雲行きが怪しくなってきた。風が出てきたところで安全を考え岸に上がることとした。まあでも今回一歩前進といったところ。
小休止を入れ、前回ランカーを捕ったポイントへ戻る。相変わらずの風。どうするか迷うも、なんとかギリギリ釣りになりそうなのでウェーディングを開始する。時刻は21時
前回よりも水は澄んでいる。他のアングラーの姿はない。水面は波立っていてプレッシャーは少ないはず。あとはベイトさえ入っていれば、前回ランカーを捕った時より良い条件なのでは??はやる気持ちを抑えて周りをチャックしてみるもベイトっ毛・・・・・
ゼロ。
いや正確にいうと0.1。1匹だけ浮かんでいるのが確認出来たのみ。
沖からは岸に向かって絶え間なく風が吹きつけてくる。まるでバイクに乗っているような感覚。高校生の頃、ノーヘルでバイクに乗って風を感じた淡い青春時代の記憶が海馬から甦ってくる。30代後半のおっさんが夜の涸沼で風に当たりながら青春時代を思い出している光景が、客観的に馬鹿らしく面白くて少し自分に笑えた。
アシがからむ岸にもベイトが見られないので期待薄ではあったが、一応岸沿いからチェックしていく。結果無反応。
今度は沖目を広範囲に探っていく。30分後、20m沖合でゴン!と明確なバイトが手元に伝わるも乗らなかった。
その10分後、隣の弟のロッドが弧を描いた。良いサイズのようだ!ジリジリとドラグをならすも痛恨のフックアウト。
さらに数分後、またもや弟にヒット! が連チャンバラシ!! 悔しがる弟。
時刻は22時20分、吹き付ける風に向かって思いっきりフルキャスト! ヒット! 沖に立っている木に・・・・・。
最悪だ。何とか回収を試みる。思いっきりテンション掛けてラインを弾いてみたり、回り込んでみたり・・・・今回どうしても回収したかった理由がある。このミノー前回ランカーをかけたミノーなのだ。思い出の、記念のミノーなのだ。お金の問題ではない。ミノーの腹にはランカーシーバスの歯形がついている・・・。右往左往して回収を試みていたその時・・・・・・
バキ!!!!!!!
いつか何処かで聞いたことのある恐ろしく悲しい音が闇夜に響いた。
恐る恐るライトでティップを確認してみると・・・・
見事にティップは消えてなくなっていた。 22時20分、本日の釣り終了。
ロッドを折り、記念のミノーをひっかけて・・・・これは前回の相殺ってことですか? 涸沼の神様!!!!!!
カヌー
●ロッド:ラパラCDーBS6032S
●リール:セルテート2500
●ライン:FireLine 16LB+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER22LB.
●ルアー:ラパラCD9
ウェーディング
●ロッド:(故)アピア・スパルタス Foojin’go WILDERNESS 96ML
●リール:セルテート2500(オーシャンマークスプール・RCS50mmマシンカットハンドル)
●ライン: FireLine 16LB+VARIVAS ナイロンSHOCK LEADER22LB.
●ルアー:DUOテリフ・DC9・バレット、ローリングベイト77
Posted by sige at 20:00│Comments(2)
│シーバス
この記事へのコメント
なんだか今年の夏は忙しくて全然釣りに行けていない。
久々ブログを覗いてみました。
やりましたね!といっても2週間も前の話か。
90オーバーのスズキは見たことないなぁ。
むかーし、鶴見川に調査行ったとき、投網でだけど下流でデカイスズキをバンバン捕ったけど、マックスでも70センチくらいだったかなぁ。
スズキは成長するのが凄く遅いみたいですね。
丸橋英三さんが著書でそんなこと書いてたけど。
90オーバーは何年位経ってるんですかねえ。
それにしてもロッドを折ってしまったのは残念無念。
ついでに記念ルアーも・・・。
頑張ってください(笑)。
私は明日から秋田へ出張です。東北はもう寒かですよ。
久々ブログを覗いてみました。
やりましたね!といっても2週間も前の話か。
90オーバーのスズキは見たことないなぁ。
むかーし、鶴見川に調査行ったとき、投網でだけど下流でデカイスズキをバンバン捕ったけど、マックスでも70センチくらいだったかなぁ。
スズキは成長するのが凄く遅いみたいですね。
丸橋英三さんが著書でそんなこと書いてたけど。
90オーバーは何年位経ってるんですかねえ。
それにしてもロッドを折ってしまったのは残念無念。
ついでに記念ルアーも・・・。
頑張ってください(笑)。
私は明日から秋田へ出張です。東北はもう寒かですよ。
Posted by 水キチ at 2008年09月07日 22:42
こんばんわ!コメントありがございます。昨夜九州の出張から帰ってきました。
仕事、忙しそうですね。。冬になる前に一度ゆっくり飲みたいものでございます。出張、十分お体気をつけてくださいませ!
仕事、忙しそうですね。。冬になる前に一度ゆっくり飲みたいものでございます。出張、十分お体気をつけてくださいませ!
Posted by sige at 2008年09月11日 00:01
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